気は実在するの?

気は存在します。気を巡る議論や解釈は、2000年以上も続き今日に至っています。

孔子は、「気をひそめる」と、老子は、「気をもっぱらにする」と、孟子は、「浩然の気を養う」と、荘子は、「気が集まれば生、散れば死」と、それぞれが気について語っています。気の存在は、これらの歴史的な人物に認識されていることは、明らかです。ただ、目に見えず、わかりにくいものであるために、様々な解釈がされています。そして、どの解釈も気の一面を取られていると思いますが、物理的な検証は今のところ無理で、気のすべてを理解することは誰にとっても難しいため、支配的な理論が生まれなかったのだと思います。

代表的な例をあげれば、気の医学を完成させた「黄帝内経(こうていだいけい)」、気は万物の根源という「白虎通義(びゃっこうつうぎ)」(後漢)、天は気が積もったもの「列子(れっし)」(春秋戦国)、気と太極(たいきょく)を論じた「太極図説」(北宋)等があります。

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